初代竹風作 将棋駒 中彫完品（41枚） 豊島・奥野と並ぶ東京駒の巨匠、初代大竹竹風（ちくふう）の彫駒です。 本作は作者銘が「竹凡」型。「風」が「凡」と読めることからマニアの間で「ちくぼん」などと呼ばれ珍重されている昭和30年代以前の初代竹風、大竹治五郎の手による作品です。竹風作品をして美術将棋駒たり得るは「竹凡作」のものに限る、と謳われました（堅正保夫著「駒と五十年」）。 初代竹風（竹凡）の中彫はいざ完品で探そうとしても案外難しいです。竹風ファンの方如何でしょうか。 王将サイズ 縦30.5mm 41枚（余り歩1） 素材は黄楊材（竹風なので、たぶん御蔵島） 出品は将棋駒のみ ※撮影用平箱はつきませんのでご注意下さい 出品に当たり軽く磨きましたがサンドペーパーや余計な油類は使っていません。 経年の割に綺麗な方ですが古駒のため相応の傷、汚れ、シミ等があります。 完璧を求める方、細かい部分が気になる方は購入をお控えください。 ———————————- 大竹治五郎は奥野一香商店の職人松尾昇龍に師事、駒作りを修行したと聞いています。戦後夫人の郷里の新潟に移りましたが師の東京駒の「こころ」は変わることなく現在も二代目竹風、大竹日出男師に引き継がれています。 ————————- ※竹風に関する蘊蓄コメントは某有名盤駒店さんから拝借しています。